国際リニアコライダー

~宇宙誕生の謎を解き明かす国際学術研究都市を岩手に~


■国際リニアコライダーとは?

International Linear Colliderの略称。(リニアは「直線」、コライダー「衝突加速器」という意味です。)

宇宙誕生の謎を解き明かすための国際研究施設のことです。地下約100mに31~50㎞のトンネルを建設し、加速器という装置を設置して、電子と陽電子をほぼ光の速さで衝突させ、宇宙誕生時と同じ状態を作り出し、実験を行う計画です。

衝突時に発生する様々な粒子を調べ、分析することで宇宙や物質が何でできているのを解明します。


■岩手県「北上山地」が建設候補地に

トンネルを建設するための条件である活断層がなく、硬質な岩盤が分布している地域として日本では岩手県の北上山地、福岡県・佐賀県の脊振山地が建設候補地として挙げられています。

この国際研究所が運営開始されると職員、研究員(家族含め)約10,000人の人口が見込まれ、近郊には国際交流生活エリアも建設される予定であり、国際学術研究都市が形成されます。また都市形成に伴い、関連産業等の新産業の創出も期待されています。

岩手県では国際リニアコライダー誘致活動を行っています。岩手県国際交流協会もリニアコライダーを推進しています。(岩手県国際リニアコライダー推進協議会に加入しています。)

ILC-1_sn.jpg 白亜紀のマグマが固まった
堅さと長さを誇る花崗岩

3.11は図らずも北上山地の花崗岩の盤石さをあらためて証明しました。

マグニチュード9という猛威にも、北上山地のトンネルの観測施設はまったく被害を受けませんでした。さらに、裾野に広がる名所旧跡、中でも震災後に世界遺産に認定された平泉では、中尊寺や毛越寺を始とした中世からの名刹が、北上こそILC建設にふさわしいと諭すように、今も静かに佇んでいます。

ILC-2_sn.jpg 流出から、流入へ
ILC実現で集まる、人、企業

人。才能。技術、企業。ILCのまわりに集まり始めます。

ILCの誘致が実現すれば、国内はもとより、世界中からILCを建設する加速器の専門家、各技術者やメーカーが東北に集まってきます。そこには、労働力のニーズが生まれ、他国や他県からも多くの人が押し寄せます。人口流出問題を抱えた東北にとって、ILCは、知財、人材、投資の大きな求心力となります。

ILC-3_sn.jpg 多国籍ハピネス
日本初の本格的国際タウン

最先端を共有。未来へ発信。文化の違いを尊重する研究者たちが集います。

たとえばノーベル賞クラスの優秀な才能たちが、カフェで熱くディベート。しばしば、文化や人種や国境を越え、同じ目的のために共同研究。ときには家族ぐるみで交流。各種のイベントにも参加。都市のインフラとして、道路交通網、環境システム、情報通信システムも革新され、病院、銀行、学校や保育施設等が整備されます。

ILC-4_sn.jpg 宇宙へ、細胞へ、エネルギーへ
東北のビジョンと子ども達の夢と

ILC研究は、ミクロとマクロ、全フィールドで創造的な仕事を支え、天才も育てます。

ILC建設や、そこでの研究を通じて、様々な分野が進化します。物理学、数学はもちろん、材料工学、遺伝子工学、医療・創薬、スーパーコンピュータや計量計測器、情報通信、建築土木など数えきれません。社会全体に将来への展望が生まれ、今の子ども達、これから生まれてくる新しい命の夢や可能性を提供してくれるでしょう。


■岩手県 - 国際リニアコライダー(ILC)計画について

  1. ILC推進 (日本語)
  2. TOHOKU: A Candidate Site for the International Linear Collider (英語)

■ILC関係機関等のホームページ

  1. 東北ILC推進協議会
  2. 東北大学ILC推進会議
  3. 岩手県国際リニアコライダー推進協議会 (日本語)
  4. Iwate Prefecture International Linear Collider Promotion Council (英語)

■ILC関連ニュース

  1. 一関市発行 ILCニュース (日本語・英語)
  2. 東北ILC推進協議会の製作したILC東北のプロモーションビデオ
      めざせ!東北ビッグバン ILC国際リニアコライダー実現に向けて (日本語)
      Go for it! Tohoku Big Bang. ~Making the International Linear Collider a Reality~ (英語)



●外国人のみなさまへ - 岩手県の紹介・観光スポット

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